- 不動産投資
- 他の金融商品との比較
【IPO株vs不動産投資】どっちがおすすめ?資産運用の徹底比較!
今、個人投資家に人気なのがIPO株(新規公開株)です。新規上場する企業の株を初値で売却することで、高い利益を得られるのがその理由。
確かに、条件を満たせば魅力的な投資とはいえ、気を付けなければならないリスクもあります。
今回はこのIPO株と不動産投資について、「運用のしやすさ」や「リスク」を比較しながら、投資の初心者におすすめなのはどちらなのかを明らかにします。
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IPO株(新規公開株)とはどのようなものか
IPO(アイ・ピー・オー)は「Initial Public Offering」の略で、本来は新規上場しようとする企業が自社株を投資家に売り出して証券取引所に上場し、広く株取引ができるようにすることを指します。
つまり、IPO株への投資とは「上場する前に株を入手して、上場日に売ること」と言って差し支えないでしょう。すでに上場している企業の株式とは違い、初値でスタートするので、必然的に大きな利益が得られる “うま味” が大きく、そこが人気の理由となっています。
ただし、IPO株を買うには証券会社が実施する抽選に応募し、これに当選しなければなりません。怪しげな未公開株とは違って、信頼のおける証券会社が抽選という公平な手法で買い手を募るので、そこはひとまず安心とはいえ、「相当に狭き門」であることは確かです。
それでも、今まで世の中に出回っていない株を上場日に売却できるので、この抽選に当たりさえすれば、簡単に利益を出すことができます。ちなみに、2017年には約90社が新規上場を果たし、初値が売り出し価格(公開価格)を上回ったのは全体の9割に及びました。
つまり、値を下げたのはわずか1割で、残りの株はすべて利益が出たということ。しかも、株価で見ると200%以上の高値を付けたものもあり、高確率で利益に直結するだけでなく、リターンの高さも注目に値します。
IPO株はオイシイことばかりではなく、リスクにも要注意
このように非常に魅力的なIPO株ですが、前述のようにまず抽選に応募して購入する権利を獲得しなければならない点は要注意です。しかも、当選すれば高確率で利益が得られるだけあって、競争率も半端ではありません。
また、なかには特定の上顧客に対して優先的にIPO株を配布する証券会社もあり、初心者がこの権利を手にするのは簡単ではないでしょう。
運よく当選し、株を購入できたとしても、初値が公開価格より下回る「公募割れ」となることも一定の確率で起こりうるので、安心はできません。
新規公開株は、上場後の株価がジェットコースターのように乱高下しやすいので、そのまま持ち続けていたり、あるいは上場前に購入できなかったからといって上場直後に株を慌てて買ったりすると、損失を招いて手痛い目に遭う確率が高くなります。
しかもIPO株の購入では当選確率を上げるために、ある程度まとまった申込株数=資金が必要です。
すでに上場している株を買うときのように銘柄をチェックしなくてもよいので、初心者にはとっつきやすいかもしれません。
しかし、最低限の知識もない状態で投資に踏み切ることには、やはりリスクが伴います。
IPO株の注意点(リスク)
- 証券会社が実施する抽選に応募し、当選する必要がある(相当に狭き門)
- 「公募割れ」となる可能性もある
- 購入には、ある程度まとまった資金が必要
IPO株と不動産投資、初心者にはどちらがリスクは低いのか
当選や購入ができれば、高い利益が約束されているかのようなIPO株ですが、今見てきたように、そう簡単にはいきません。
資産運用の初心者や潤沢な自己資金が用意できない方にとっては、参入のハードルも相応に高く、決して楽な投資ではないと言えます。
これに対して、不動産投資はどうでしょうか。都心部にある良質な新築ワンルームマンションは資産価値としても非常に安定しているため、値が乱高下するIPO株などと比べると、リスクが低い投資と言えるでしょう。
人気のエリアにある物件が投資対象なので、空室をさほど気にすることなく、安定した家賃収入を得ることができます。
気になる初期投資については、ワンルームマンション程度なら自己資金が少ない方でもローンを利用すれば問題なく購入できます。
しかも、月々の返済は家賃収入を充てられるので、家計に大きな負担が及ばず、完済すれば月々の家賃収入はそのまま手元に残ります。
確かに、IPO株のように短期決戦的な瞬発力はないものの、ローリスクで長く付き合えるという点では、不動産投資のほうがはるかに安全でしょう。
また、管理や運営といった難しいことは不動産会社に一括して任せられるので、サラリーマンの方でも本業に支障をきたすことがありません。
不動産投資の特徴
- ローンを利用すれば、投資不動産の購入が可能
- 月々のローンの返済は家賃収入を充てられる
- ローリスクで長く付き合える
- 管理は不動産会社に一括して任せられる
まとめ
【この記事のポイント】
- IPO(アイ・ピー・オー)とは、新規上場しようとする企業が自社株を投資家に売り出して証券取引所に上場し、広く株取引ができるようにすること
- IPO株への投資では、抽選に応募し、購入する権利を獲得しなければならない点に注意
- IPO株を購入できたとしても、初値が公開価格より下回る「公募割れ」となる恐れも
- 不動産投資は、物件の管理を不動産会社に一括して任せられ、ローリスクで長く付き合える点でおすすめ
確かにIPO株への投資は魅力的ですが、やはり株式投資にある程度の経験があり、一定の余裕資産がある方でないと、そこで成果を上げ続けることはできないでしょう。
一方、不動産投資は特別な知識もまとまった資金もいらず、どなたでも始められ、長く付き合える “ローリスク・ミドルリターンな資産運用法” と言えます。