不動産投資のオーナーになりたい人必見!賃貸管理業務のキホン
不動産投資では、賃貸管理をしっかり行うことが重要。でも、賃貸管理を自分で行うと、オーナーに非常に多くの手間がかかってしまいます。
そのため、不動産投資を行っているオーナーは賃貸管理を不動産会社に委託する場合が多いです。
しかし、賃貸管理業務に関して、あまり理解していないオーナーも多いはず。そこで、今回は賃貸管理業務について詳しく解説します。
不動産投資の賃貸管理業務(1)~オーナーの手間を省く入居者管理~
賃貸管理業務(不動産管理業務)は、大きく賃料の管理や苦情への対応などの「入居者管理」と、建物の清掃や設備の管理などの「建物管理」に分かれます。
入居者管理 | 賃料の管理や苦情への対応など(ソフト面の管理がメイン) |
---|---|
建物管理 | 建物の清掃や設備の管理など(ハード面の管理がメイン) |
まずは、賃貸管理業務のなかでも、「入居者管理」に関する業務を解説します。
賃料設定
賃料設定をするときには、不動産会社が周辺賃貸マンションや不動産市況などの最新マーケット情報の分析を行います。その情報を加味したうえで、オーナーの意見を取り入れつつ、賃料を設定します。
入居者募集
賃貸管理をしている不動産会社が、広告活動を通じて入居者を募集します。広告活動は、自社のホームページへの掲載や不動産ポータルサイトへの掲載、店舗での案内など、不動産会社によって異なります。
審査
入居希望者が現れたら、入居を許可して良いかの審査を行います。この審査は、保証人の代わりをする「保証会社」と不動産会社の両社で行うケースが多いです。
契約
賃貸管理を依頼している不動産会社が、入居者へ重要事項説明を行います。そのうえで賃貸借契約者を取り交わし、契約締結となります。
入出金管理
不動産会社が、オーナーに代わって入出金の管理を行います。特に、マンションやアパートを1棟所有しているなど、複数の不動産を所有しているオーナーは、不動産会社に入手金の管理を委託しないと作業が大変になります。
問い合わせ対応
入居者からの苦情や質問なども、賃貸管理をしている不動産会社が対応します。不動産会社によって受付時間や受付方法などが違いますが、最近では24時間電話受付できる不動産会社も多いです。
更新・賃料改定
更新の際に、更新するとしても退去するとしても、もろもろの手続きは賃貸管理をしている不動産会社が代行します。また、築年数や周辺環境による賃料改定の提案も不動産会社が行います。
解約
入居者の解約手続きも、賃貸管理を委託している不動産会社が行います。さらに、入居者と行う「退去時に行う室内確認」なども、不動産会社が行ってくれる場合が多いです。
入居者管理
- 賃料設定
- 入居者募集
- 審査
- 契約
- 入出金管理
- 問い合わせ対応
- 更新・賃料改定
- 解約
不動産投資の賃貸管理業務(2)~資産価値を維持する建物管理~
続いて、「建物管理」に関する業務を解説します。
共用部分の清掃・管理
「エントランス」「駐車場・駐輪場」「外部廊下」「ゴミ置き場」などの共用部分の清掃、および管理を行います。
室内の修繕や設備の修理
入居中の設備の不備や故障について、不動産会社が対応をします。
長期修繕計画
不動産の資産としての価値を長期にわたって維持していくための計画、すなわち保守や点検、マンション全体に関わる定期的な修繕を行う計画を立てます。
原状回復
入居者の退去に伴う原状回復工事(クリーニングや修繕)も、賃貸管理を委託している不動産会社が行います。
建物管理
- 共用部分の清掃・管理
- 室内の修繕や設備の修理
- 長期修繕計画
- 原状回復
まとめ
【この記事のポイント】
- 賃貸管理業務(不動産管理業務)は、「入居者管理」と「建物管理」に分かれる
- 入居者管理では、賃料の管理や苦情への対応などを行う
- 建物管理では、建物の清掃や設備の管理などを行う
これらの内容が、賃貸管理業務(不動産管理業務)を不動産会社に委託したときの基本的なものになります。
不動産投資を考えているオーナーは上記内容を頭に入れておき、自分で行うところと委託するところを考えておきましょう。
【こちらの記事もチェック】