2020年、東京開催の国際的スポーツ祭典!不動産価格への影響はどうなる?
2020年に東京開催予定の国際的スポーツ祭典は、実に56年ぶりの日本での開催となりますが、この祭典の前後で不動産価格はどのように動くのでしょうか?
今回は、東京で開催予定の2020年国際的スポーツ祭典が不動産市況、物件価格に与える影響について考えてみましょう。
国際的スポーツ祭典の東京開催で値上がりが期待できるのか?
国際的スポーツ祭典の選手村や競技会場の建設が予定されるエリアや、国際的スポーツ祭典を観戦しにくる観光客向けに周辺の再開発が進むことが予想されることから、東京を中心に不動産の値上がりが期待できます。
また、日本銀行の大胆な金融緩和により円安に動いていることもあり、海外投資家のお金が日本の不動産に向かっていることも要因の一つと考えられます。
国際的スポーツ祭典のインフラ整備のために、建設費用のなかでも人件費が高騰
2020年東京開催の国際的スポーツ祭典に向けてインフラを整備するため、多くの人が必要とされており、どこでも人手が足りない状況になっていることが、人件費の高騰につながっています。
人件費が高騰すればその費用分を回収するために、必然的に物件価格に上乗せされることになります。
再開発が進むエリアのなかで、アクセスの良いところが狙い目
国際的スポーツ祭典のインフラ整備と平行して、大手町・品川・渋谷・新宿などで再開発が進んでいます。
これらのエリアのなかで、アクセスが良いところが狙い目。将来的な不動産価値の上昇が見込めるでしょう。
国際的スポーツ祭典の2020年東京開催後、不動産価格の値動きは?
それでは、国際的スポーツ祭典開催後の物件価格はどのように動くと予想できるでしょうか。
1964年の国際的スポーツ祭典東京開催では、不動産価格は上昇した
歴史を振り返ると、1964年の国際的スポーツ祭典では開催後、東海道新幹線や首都高などの交通インフラ整備により、高度経済成長に突入。
1991年のバブル崩壊まで、不動産価格は上昇し続けました。
2008年、北京の国際的スポーツ祭典でも、不動産価格が上昇した
「1964年では、時代が違いすぎる……」と感じられる方もいるかと思います。
しかし、同じアジア圏である2008年の北京の国際的スポーツ祭典でも、北京の都市部を中心としたエリアの不動産価格は上昇しています。
国際的スポーツ祭典の東京開催で都市としての価値が高まれば、その後のさらなる不動産価格の上昇につながることが予想できます。
まとめ
【この記事のポイント】
- 国際的スポーツ祭典の開催に向けて、東京を中心に不動産の値上がりが期待できる
- 過去の例を踏まえ、国際的スポーツ祭典の東京開催後でも都市としての価値が高まれば、不動産価格は上昇すると予想される
2020年の国際的スポーツ祭典の東京開催に向けて、人件費の高騰や金利の低下が重なり、不動産価格は上昇を続けています。
2027年にはリニアの開通や、品川~田町間に山手線の新駅(※高輪ゲートウェイ駅)の開発も控えています。
常盤橋街区再開発プロジェクトや1964年の東京、2008年の北京、2012年のロンドンの国際的スポーツ祭典で見られるように、国際的スポーツ祭典後も再開発が続く場所では物件価格の上昇が見込まれることを考えると、現在が不動産の買い時だといえるでしょう。