投資初心者に不動産投資をおすすめしたい理由とは？元手やコツについても解説します

初心者に不動産投資をおすすめしたい理由

まず、不動産投資には、購入した不動産を他人に貸すことで収益を得る「インカムゲイン方式」と、不動産の売買によって利益を出す「キャピタルゲイン方式」という2つの仕組みがあります。
最近では、「キャピタルゲイン方式」に比べ、長期に渡り運用をする「インカムゲイン方式」が主流となっています。
投資初心者の方に不動産投資をおすすめしたい理由はたくさんありますが、今回は3つの理由を紹介します。

収益が安定しやすい

まず、不動産投資は他の金融商品に比べて収益が安定しやすいというメリットがあります。賃貸需要の高い地域で不動産投資を行うことで、入居者が途切れるという「空室リスク」が比較的少なくなります。これにより家賃収入が安定しやすくなってきます。不動産は他の多くの金融商品に比べ価値の変動も比較的少なく、株式のデイトレードのように短期の値動きを四六時中チェックするようなことは不要です。

自己資金が少なくても始められる

さらに、自己資金が少なくても始められるのも不動産投資のメリットです。
不動産投資には様々な種類があります。マンションやアパートを一棟丸ごと所有し運用する方法や、マンションを区分（一部屋単位）で所有する方法などがあります。
一棟丸ごと所有する場合は、不動産の購入金額が高額になるため、金融機関の融資（ローン）のハードルも高く、さらに自己資金もしっかり貯めておく必要があります。
ですが、マンションの一部屋だけを所有する区分所有の場合は、金額が一棟に比べて安価になるため、比較的、金融機関からの融資（ローン）も受けやすくなります。
10万円程度の自己資金からスタートすることも可能なため、始めやすい投資といえます。

ローンの返済は家賃収入から充当

また、ローンの返済を家賃収入から充当できるため、入居者がおり、家賃が入る状態であれば、他人の資本を利用してローンの返済を行えます。
不動産投資は事業とみなされるため、確定申告を行うことで、現在支払っている税金を節約することも可能となります。

不動産投資は元手いくらから始められる？

不動産投資は、具体的に元手がいくらあれば始められるのでしょうか。

住宅ローンの頭金を参考に不動産投資ローンの目安を考察

不動産投資ローン頭金について考えていくにあたり、まずは住宅ローンではどの程度の頭金を入れることが多いのか確認していきます。

上記表のように、住宅ローンでは、2割～4割の頭金を入れることが一般的となります。投資用と違い、毎月自身の収入から支払いを行っていくことを考えると、頭金をなるべく多く用意し毎月の支払いの負担を減らす、ローンの期間を短くしたいという方が多いためです。

しかし、不動産投資ローンについては下記の観点から、住宅ローンほどの頭金は必要ないと考えられます。

不動産投資を始めるにあたり、手持ちの運用資金に余裕のある方は、頭金を多く入れる方もおりますが、10万円程度の頭金から始める方もいらっしゃいます。
住宅ローンほどの元手を用意せずローン審査が通る頭金+諸費用分で1割～2割程度を目安とすれば良いでしょう。
収入などの条件にもよりますが、諸費用もローンに含めて元手を抑えて運用する場合もあり、自身にとって始めやすい元手で考えていくことをお勧めします。

すべての自己資金を使ってしまっては、その後の生活防衛資金やトラブルに対処する資金がないなどのリスクを抱えてしまう場合もありますので、頭金や初期費用の他にも、手元に資金を残しておくと安心です。

（※1）国土交通省「令和元年度住宅市場動向調査報告書」資金調達に関する事項（https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001348002.pdf）

不動産投資初心者が成功するためのコツとは？

不動産投資は初心者の方でも安心して始めることが可能です。
しかし、何のノウハウもないまま、不動産投資を始めるのはリスクもありますので、大きな失敗を避けながら運用するために準備をしましょう。
ここでは、投資初心者へ向けた運用のコツについてご紹介します。しっかりとポイントを押さえて成功を目指しましょう。

不動産投資について勉強する

まずは不動産投資について勉強することが大切です。
不動産投資の仕組み、不動産投資の収入と支出はどうなるのか、不動産投資のリスクの種類と、どのように対策をすればいいのかといった基本的なことを学び、正しい投資方法を少しずつ理解していきましょう。
もっとも有効な方法のひとつは、実際に不動産投資を行っている人が成功するまでにどのような道のりを経てきたかを学ぶことです。
不動産の選び方やリスク管理の方法、ローンの組み方など、成功の体験談を聞くことは大きな強みとなります。

計画性を持ち、目的・目標に合わせた投資をする

自らの資産や年収などを考慮し、目的に合わせた投資をしましょう。

不動産投資を始めようと考えている方は、

など、それぞれに様々な目的を持っていると思います。

それらの目的に対して、「何年以内にどれだけ家賃収入を得たいか」「最終的にどのくらいの資産を築きたいのか」など具体的で現実的な資金の目標を考えていくことがおすすめです。それによって「どの物件を購入するのか」「どのようにローンを返済していくのか」といった戦略も変わってきますので、目的や目標を見直して、最適な投資プランを考えましょう。

投資は、投資する商品によっては大きな利益を狙えるものもありますが、それに伴うリスクも大きくなるという特性を持っています。いわゆるハイリスク・ハイリターンです。
知識や情報が全くない中で、ハイリスク・ハイリターンな投資をしてしまうと、将来のために資産形成を始めたはずが、大きな損失となり、借金まみれになってしまう可能性も考えられます。こうなってしまっては元も子もありません。
ご自身の目的と、ご自身の状況に合わせた無理のない投資をするよう心掛けるといいでしょう。

最初は少額からスタートする

最初から高額を投資すると失敗したときの損失も大きくなるため、まずは少額から投資をスタートすることをおすすめします。
まずは少額投資で成功体験を積み重ねながら、その体験から得た知識や情報、判断力を活かし次のステージへ向かうのが安心なプランと言えるかもしれません。
高いリターンを狙うのは、十分に知識や経験を積んでからでも遅くありません。

不動産投資の場合、アパートやマンションなどを一棟購入して運用をする場合は高額な初期投資が必要なことと、しっかりとした知識も必要となります。
しかし、マンションの一部屋だけを所有する区分所有で投資をする場合、比較的ローンを組みやすく、初期投資が少額で済みます。
このことから、不動産投資を始める場合は、まずマンションの一部屋を持つ区分所有の投資からスタートをしてみることがおすすめです。

まとめ

株式や債券の投資資金は金融機関から融資を受けることはできませんが、不動産投資は融資を受けられるため、資金に不安を抱えている方でも投資することができる場合もあります。
そして、不動産投資の場合はしっかりとコツを学べば初心者でも成功する可能性は高くなります。
不動産投資の勉強を始めたり、不動産投資を行っている人に話を聞いてみるなどして、エリアや物件のタイプといった複数の要素を考慮しながら、魅力的な不動産を購入しましょう。
また、信頼できる不動産会社を見つけるのも重要なポイントです。
まずは専門家の話が聞けるセミナーなどに足を運んでみてはいかがでしょうか。