こんな私でも不動産投資用ローンが組めるの?実例を元に年収別で検証!
不動産投資用ローンと聞くと、ハードルが高いように聞こえます。確かに、通常の住宅ローンよりは審査が厳しかったり、金利が高かったりするのも事実です。
しかし、金融機関に評価されれば、普通のサラリーマンの方も十分審査には通る可能性があります。
今回は、そんな不動産投資用ローンについて、実例を交え年収別に紹介していきます。
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不動産投資用ローン審査のポイント
不動産投資用ローンのポイントは主には以下の4点です。
- 1. 勤務先、勤続年数
- 2. 年収
- 3. 自己資金
- 4. 信用情報
上記1~3に共通するのは、「安定的に継続性のある収入源があるかどうか」ということです。
そのため、いくら年収が高くても、年によって収入の増減が激しければ、審査は厳しくなります。
また、勤続年数が短ければ「継続性」に疑問を持たれ、審査は厳しくなります。
そして、上記4の「信用情報」も非常に重要な審査基準です。信用情報とは、平たくいうと「延滞履歴があるかどうか」という点です。
結論からいうと、直近5年以内に何かしらの融資を受けて延滞がある場合には審査通過は難しいです。
これにはクレジットカードや携帯電話の支払滞納、奨学金返済の滞納など、意外に身近におこりうる事象も含まれます。
金融機関は「過去の延滞履歴」を調べることができ、その記録は5~10年ほど消えません。
金融機関は、「延滞」や「返済不能」の状態になることを最も危惧しますので、信用情報は非常に重要な資産基準になるのです。
不動産投資用ローンを組めた人の実例 年収480万円 男性
不動産投資用ローンが組めた人の実例をご紹介します。
- 1.年齢31歳 男性、独身
- 2.現在年収480万円 勤続10ヶ月
- 3.勤務先は上場(東証1部)企業
- 4.現在家賃6万円の社宅(自己負担1万)
- 5.投資物件は初めてで借入はなし
- 6.自己資金は10万円
◆ポイント
・前職は同業、同職種の上場企業。勤続年数は1年未満だが、雇用契約書では年収550万。
・前職での勤続年数は7年。会社の規模も大きくなり、キャリアアップの転職。
・信用情報も特に問題なし。
不動産投資用ローンを組めた人の実例 年収600万円 男性
- 1.年齢38歳 男性、既婚(奥様はパート)、子供2人(小学生と幼稚園)
- 2.現在年収600万円 14年
- 3.勤務先は非上場一般企業(経営サポート)
- 4.住宅ローンがあり、2400万円残
- 5.投資物件は初めてで他の借入はなし
- 6.自己資金は10万円
◆ポイント
・毎年昇給により収入も上がってきており、会社の業績、収入も安定感がある。
・信用情報も特に問題なし。
不動産投資用ローンを組めた人の実例 年収620万円 女性
- 1.年齢30歳 女性、独身
- 2.現在年収620万円 7年
- 3.勤務先は上場企業、一般企業に出向中
- 4.現在家賃:社宅、自己負担2万円
- 5.2850万円の1DKの投資物件を1室所有、不動産投資ローン返済中
- 6.自己資金は10万円
◆ポイント
・誰もが知っているような、大手上場企業。
・毎年昇給により収入も上がってきており、会社の業績、収入も安定感がある。
・信用情報も特に問題なし。
不動産投資用ローンを組めた人の実例 年収690万円 男性
- 1.年齢54歳 男性・既婚、子供2人(大学・高校)
- 2.現在年収690万円 勤続8ヶ月
- 3.勤務先は民間薬局(薬剤師)
- 4.社宅(家賃負担ゼロ)、その他4LDKの自宅も所有(借入無)
- 5.投資物件は総額8,500万円の1K、1DKのマンション6室、4LDKの戸建て1戸(その内2戸は借入無、不動産投資用ローン返済済)、他マイカーローン350万円残
- 6.自己資金は900万円
◆ポイント
・転職したてで勤続年数も短いが、薬剤師と言う職業がプラス要因。
・自己資金で物件の半分の費用を投入(年齢が高い為、25年の不動産投資用ローンしか使えないが、不動産収支は1万円以上プラスで回る)
・所有物件もその都度自己資金を入れており、殆ど収支はプラス1万円以上で回っている)
・不動産収支はトータル(本件含む8戸)で20万以上のプラスが出ている
・自宅の住宅ローンは完済済み。
不動産投資ローンを組めた人の実例 年収410万円 男性
- 1.年齢27歳 男性、既婚(奥様看護師)、子供1人(1歳)
- 2.現在年収450万円 勤続5年
- 3.勤務先は病院(理学療法士)
- 4.現在家賃8万円の社宅(自己負担6万)
- 5.投資物件は初、借入はマイカーローン320万円残
- 6.自己資金は180万円
◆ポイント
・年収は毎年ちょっとずつだが上がっている。
・信用情報も「遅れ」等なく返済、貯蓄も昔から堅実に行い、預金250万円あり。
・奥様も看護師で、今は育児休暇中だが、近々職場復帰。収入も旦那と同等になる。
まとめ
金融機関の融資を受けられるかどうかは、第一に「個人の属性」が大きく関係します。
年収や年齢、勤務先などが融資額を決めるにあたって重視されるポイントになります。さまざまな要素を総合的に見て判断されるため、どれか一つの項目の評価が低かったとしても、別の項目でカバーできれば問題はありません。
実例の通り、不動産投資用ローンはサラリーマンの方でも組むことが可能です。
普通のサラリーマンの方でも、安定的な収入があり、金融機関に評価されれば問題なく不動産投資用ローンを組むことができます。
むしろ「収入の安定性」といった意味では、普通のサラリーマンの方が金融機関に評価される場合もあるようです。
また、購入予定の物件も評価の対象になります。物件の資産価値が高ければ、それ自体の担保価値が高くなるので、融資額を増やせることが期待できます。
このように融資額を決めるにあたってはさまざまな条件が加味されるので、どれくらい融資が受けられるかはケースバイケースと言えます。
不動産投資用ローンを組めるか心配な方は、まずは不動産会社に相談してみましょう。
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