投資物件の隠れた評価減のリスクとは?
優良な投資物件を探す際に必ずチェックする項目として、利回りや立地、築年数などがありますが、このような目に見える項目だけで物件を選択するのは少しリスクがあります。
物件によっては、売る側が隠したくなるようなネガティブなリスクがある場合もありますので、決める直前に一呼吸おいて、もう一度調査することをおすすめします。
致命的なリスクを避けるために、この記事では「ここだけは確実にチェックすべき」といった項目について説明しています。
構造上の瑕疵があった場合
瑕疵とは簡単にいえば欠陥のことです。建物としてあるべき構造になっていない物件のことを指します。
中古物件の場合は特に注意
物件引き渡し後に瑕疵が見つかったとしても、中古物件の場合は購入者の全額負担となります。雨漏りやシロアリ、木部の腐食、水道管パイプの破損、部品欠損などが主な瑕疵として見当たる可能性もあります。念のため、過去にそのような実績があるかどうかを管理会社に確認をしておきましょう。
ただ、中古物件を販売している管理会社にとっても不利な内容になるので細かくは教えてくれない会社も存在します。そういった場合は契約前の建物調査の依頼を申請するか、瑕疵担保責任の設定をした上での契約を提案するのも有効な手でしょう。瑕疵担保責任はその年月と内容による細かい設定ができます。何もないよりは大きなリスク削減になります。
新築物件の場合は瑕疵担保責任がある
新築の物件の場合、引き渡しから10年間の間に瑕疵が発見された場合は売る側の責任になります。これは住宅瑕疵担保履行法という法律による責任義務です。
まとめ
致命的なリスクは上記の点になりますが、これらの問題に該当したからといって絶対買うべきではない、というわけではありません。致命的のとらえ方も人それぞれです。大きな瑕疵があることを知っていながらも、そのリスクに見合った大きな利回りがあれば、それは購入すべき物件かもしれません。
とはいえ、これらは経験を積んだ方だけができるハイリスクハイリターンの選択です。大きな不安を抱えずに長期的に安心した不動産投資を行いたい方は、瑕疵担保責任のある新築の物件を選んだ方が良いでしょう。