「住みたい街ランキング2018関東版」から見る、次なる不動産投資の狙い目
立地の重要性が非常に高い不動産投資。交通アクセスや利便性に優れていて、しかも街としてのブランド力や人気があるエリアが狙い目です。その意味では、リクルート住まいカンパニーが毎年公表している「住みたい街ランキング」は多くの投資家に有用なヒントを与えてくれる指標となるでしょう。
あの「吉祥寺」を抑えて「横浜」が1位に
不動産情報サイト「SUUMO」の運営会社であるリクルート住まいカンパニーが毎年実施している「住みたい街ランキング」調査。2010年にスタートして今年で9年目を迎えますが、関東版でつねに首位を争ってきたのが「吉祥寺」と「恵比寿」の2強です。ところが2018年の今年、ランキング1位に躍り出たのはそのいずれでもなく、しかも都内でもない「横浜」でした。
同社によれば、今年は調査対象を若干変更したとのこと。そのため昨年までの結果と単純な比較はできませんが、それでも吉祥寺や恵比寿の陥落は紛れもない事実であり、このランキングの異変に多くの方が驚かれたことでしょう。
「職」「住」「遊」が凝縮した街の魅力が高評価に
では、横浜が大躍進した理由とは何だったのでしょう? この街を推した人々の意見を集約して見えてくるのは、「抜群の交通アクセス」と「買い物なら何でもそろう便利さ」が高評価に結びついたという事実。
確かに、横浜駅は東海道線や横須賀線、湘南新宿ライン、京浜東北線・根岸線、横浜線などJR各線が集中。ほかにも京浜急行や東急東横線、相模鉄道、みなとみらい線、横浜市営鉄道が乗り入れており、通勤・通学にはこれ以上便利な環境はないというほど充実しています。
しかも、横浜駅前には「横浜モアーズ」や「高島屋」といった大規模商業施設が軒を連ねているうえ、少し足を伸ばせば「ランドマークタワー」や「クイーンズスクエア横浜」などみなとみらい地区の主要なショッピングモールを利用できます。つまり、わざわざ都内に出なくてもたいていのものは身近なところでそろえられるのです。
現在、横浜駅前は再開発計画が順調に進んでおり、新たな商業施設が並ぶことになるため、利便性は一層高まるでしょう。
さらにみなとみらい地区だけでなく、外国人墓地や洋館のある山手地区、中華街のある元町地区、定番の観光スポットである山下公園もあり、ショッピングやグルメ、レジャーにも事欠きません。しかも駅周辺には企業が多く集積しているので、職住接近を希望する人々にとっても非常に理想的な環境。
カジノ誘致の影響や市庁舎移設に伴って、複数の都市開発計画が順に進行しており、横浜の各所でオフィスビルや商業施設がどんどんと建設されています。つまり、この小さなエリアに「職」「住」「遊」とすべての要素がコンパクトに凝縮しているという魅力、今後の発展が著しく、さらに便利になるだろうという期待感が、首位にランキングされた大きな理由と言えます。
この「何でもそろう」「ほしいものに手が届く」という感覚こそ、今の人々が街に求めているものなのかもしれません。
「池袋」「品川」「新宿」にも注目
「住みたい街ランキング2018関東版」で注目したいのは、トップに躍り出た横浜の存在だけではありません。
東京都内の街で、他県民の支持を得てランクアップを果たした「池袋」や「品川」「新宿」にも要注目。ちなみに池袋は前回の7位から5位、品川は5位から4位、そして新宿は12位から7位にランクアップを果たしています。この3つの街に投票した人の内訳をみれば、東京都内の支持はもちろんあるものの、他県民からの支持が約50%。
これは一頃のアクセスや商業施設の充実を最優先する傾向は、未だに顕在であることが見て取れます(恵比寿や吉祥寺などは都内からの支持が60~70%)。
ワークライブバランスが重視されている昨今ですが、やはり都心人気は揺るぎないようです。
こうした情報は、不動産投資を始める方にとっては、投資先の選定に役立つことでしょう。なぜなら、多くの方が注目し、魅力を感じる街なら、当然そこに移り住む方も増えてくるからです。
それが都内であれ、横浜あれ、人口の流入が多いエリアはマンション市場も活気にあふれているので、単身世帯向きのワンルームマンションも需要が高く、格好の投資対象となるのは間違いありません。
まとめ
不動産投資は立地がすべてと言われるほど、立地及びエリアは重要視されます。
悩ましいエリア選びは、住みたい街ランキングの情報を参考にしながら、不動産投資を行うプロとお話をして自分の投資エリアを定めていくことをオススメいたします。予算によっても、狙うエリアが変わってきます。
是非自分に合ったパートナーとエリアを見つけて、未来の自分への投資を始めてみましょう。