新築マンションへの不動産投資が選ばれる理由
不動産投資初心者であれば、どんな物件を選べばよいのか迷ってしまうのは当然です。マンションか一戸建てか、新築か中古か、それぞれにメリット・デメリットがありますから、何を基準に判断すればよいのかは難しい問題ですね。
そんな中でも、安定して人気があるのが新築マンションへの投資です。今回は、なぜ今新築マンションへの不動産投資が選ばれているのか、その理由について考えていきます。
新築マンションのメリット
不動産投資の目的は、投資した物件を賃貸として貸し出し、家賃収入を得ることにあります。つまり、簡単に言ってしまえば、投資すべきなのは借り手がつきやすい物件ということになります。新築マンションの場合は、新築であるという点ですでに借り手にとっての魅力になります。
また、その分家賃を高めに設定することも可能です。新築として貸し出せるのは、最初だけにはなりますが、投資効率を考えれば無視できないメリットです。
また、設備も最新のものになりますから、借り手にとっての魅力になるのはもちろん、メンテナンスがほとんど必要ないため、ランニングコストを抑えることもできます。
中古マンションの場合は、新築に比べて初期投資を抑えられる一方、修繕が必要となる可能性が高いですから、後のコストがかかってくる場合があります。
最近では、耐震性が高いことも重要なポイントです。新耐震基準を満たしていれば中古マンションでも安心とはいえ、耐震性を高める技術は日々進化していますから、新築で最新の技術を導入している物件の方が、安心感をアピールしやすいと言えます。
物件の購入でも新築マンションにメリットがあります。新築の場合、自己資金がなくても銀行から100パーセントの融資を受けて購入することが可能です。
不動産投資はマンション経営という事業への投資ですから、新築で収益性が見込める物件であれば、銀行からの融資を引き出しやすいのです。
一戸建てへの投資は難しい?
マンションと一戸建てへの投資にはどんな違いがあるでしょうか。一戸建ての場合、入居者は子育て中のファミリー層が多く、教育や進学の関係で長く入居する可能性が高まります。長期に渡って家賃収入が確保できる点は、空室が一番のリスクである不動産投資にとっては大きなメリットになります。
しかし、一戸建てに投資をするには、建物だけでなく土地も購入する必要があります。購入費用が高くなるからといって、家賃は地域の相場に合わせなければなりませんから、投資額を回収するには時間がかかります。土地の安い郊外を選ぶという方法もありますが、駅の近くや人気のエリアに投資をすることは難しくなるでしょう。
先に、ファミリー層は長期に渡って入居してくれる可能性が高い、と説明しましたが、一方で、一旦退去すればリフォームや修繕に多くの費用がかかりますし、ファミリー層の引っ越しのタイミングは子どもの夏休みや進学、進級など限られた期間になるので、そこで入居者を見つけられない場合は、長期に渡って空室となってしまうリスクも抱えています。
もともと一戸建ての賃貸が可能な土地を持っているような場合は別ですが、少子高齢化で子どもが減り、晩婚化や結婚しないという選択をする人も増えている昨今、ファミリー向けの一戸建てへの投資はリスクが伴うと言えます。
需要の見極めが大切
ここまで投資対象として、新築マンションと中古マンション、一戸建てのメリットやデメリットを見てきましたが、不動産投資では、どういった物件に需要があるのかをしっかり見極めることが大切です。
そういった意味では、一戸建てよりマンションの人気が高い都心部では、マンションを選ぶというのがもっとも賢い選択と言えるのではないでしょうか。
マンションが一戸建てに比べて人気が高い理由としては、駅からのアクセスの良さ、セキュリティの高さ、メンテナンスを管理会社に任せられること、景色や日当たりの良さなどが挙げられます。
つまり、こういったマンションへの期待値を満たす物件に投資をすれば、空室リスクを回避し、安定して家賃収入を得ることができると言えます。
逆に考えれば、いくら新築の素敵な物件であっても、駅からの距離が遠かったり、管理がしっかりなされていなかったり、オートロックではない、防犯カメラが適切に設置されていないなど、セキュリティが万全でなければ、マンションのユーザーからは支持されないということになります。
不動産投資では常に借主の視点に立って、そのニーズを満たすにはどうすればよいのかを考えることが大切です。
まとめ
新築マンションに投資するメリットをご理解いただけたでしょうか。投資対象を決めるには、たくさんの情報を集めることが必要です。
一戸建てか、中古か新築かと迷っていると効率的に情報収集をすることができません。新築マンションというジャンルに絞ることで、よりよい物件を見つけるチャンスが高まります。
【こちらの記事もチェック】